え
営業
営業には、主観的意味と客観的意味の二種類の営業がある。主観的意味の営業とは、継続的集団的に同種の営利行為を行うことである。一方、客観的意味の営業とは、商人が一定の営利の目的のために有する総括的な財産の組織体を意味する。客観的意味における営業は動産・不動産・債権・債務等はもちとろんのこと、営業上のノウハウ、取引先等の経済的価値を有する事実関係をも含む。よって、客観的意味の営業は各個の財産の単純な総和以上の価値を有する。そのため、一体としての営業の譲渡・賃貸等がなされることになるが、そのことは、一体としての債権契約の対象とすることが可能というに過ぎず、さらに物権が認められるということではない。